最近まで耳穴式の、両耳で数十万円の補聴器の使用経験者です。
したがって、補聴器と集音器の使用感の違いなども含めて客観的なレビューをご提供できると思います。
1.この商品で良いと思う点
(1)音質・・・・ひずみもなく良好(ボリューム6段階のうち1でも私には大きすぎる位ですので2以上は確認していません。)イヤホン方式ですので音が少しこもった感じがあり開放感が感じられませんが、補聴器でも難しいと思います。耳穴にしっかり入れるのではなく、ハウリングが起きないところまで軽く装着することでだいぶ改善されます。
(2)充電式・・・・ボタン電池ではないので経済的で、面倒がありません。収納ケースが充電器も兼ねています。収納ケースにもバッテリーが内蔵されていますのでUSB接続無しでも数回の充電が可能です。
2.集音器の性質上仕方がないと思う点
(1)静かな環境でしか使えない・・・・室内、静かな戸外などでしか使えません。
テレビ視聴には最適です。フードコートなどのように周りに少し音があるだけで相手の話す内容が聞き取れません。ただし、上述の補聴器でも同じようなものでした。
(2)風切り音が出る。・・・・これも補聴器でもそうです。この商品では、少し速足で歩いても音がします。ですから少し風があると外では相手の話は聞き取れません。
(3)突然の大音響を避ける仕組みは無いと思われる。・・・・我が家の犬が吠える声は非常にうるさいです。商品説明には生活音を抑えるように書いてありますが食器のカチャカチャ音もうるさいです。(補聴器と同様、「慣れ」の問題もあるとは思いますが。)
(4)ハウリング・・・・いつもいつもという訳ではありませんが、いったんハウリングが起きると耳によく入れ直しても止まりません。電源を切って再度入れることで直ります。
冒頭に書きました数十万円の補聴器でも音のこもりがありましたので値段と品質は必ずしも比例しないというのが私の経験です。総合的に言って、6、7千円でこの品質(特に音質)は十分満足できると思います。
星4つの評価としましたが、「集音器なので仕方がないと思う点」は、評価に入れず、静かな環境で使う場合の評価としています。そして強調しておきたいのは、使い始めて10日前後の評価ということです。
耐久性、安定性は現時点では評価できません。