バスクリン…たぶん半世紀も前の、子どもの頃の記憶…実家の風呂場にいつもあって、厚紙の容器は風呂場の湿気でガビガビになっていて、容器の金属部分が赤さびでやはり赤くガタガタになっていて、蓋部分も金属で、子供が触ると手を切りそうだというので、親からは子供のころは「触るな」と言われていました。ジャスミンの香りの緑の湯しかなかった、と思います。
子供心に、容器が汚くて大嫌いだったので、実家を出てから学生時代以来ずっと、バスクリンは使っていませんでした。それでも、入浴剤はぜひ欲しくて、個包装の炭酸テブレット・タイプのものを、ずっと購入し続けてきました。
ふと、思い立って(きっと容器は改善されているだろうと)バスクリンを、今になって買ってみました。昨今買っていた個包装のタブレットだと量を自分で調整できないからです。大きな湯舟でたっぷりのお湯でゆっくりくつろぎたい休日と、平素の、仕事に追われなっがらの時短勝負の入浴と、は、やはり湯の量も違うし、入浴剤の種類はもちろん、「量」も替えたいからです。
それで、ふと思い立って、半世紀ぶりに「バスクリン」を買ってみました。ジャスミンの香りではなく、ミントの香りのスーパークールタイプを購入。濃さを自在に調整できるのは、確かに嬉しいです。発砲しないのが少し寂しいですが、香りは良いので許容範囲です。スーパークール…確かに、夏場は湯上りサッパリ、出勤前の猛暑の朝の入浴としては、とてもイイ感じでした。濃い目に入れると、モロに湯の色も濃い目になります。「成分凝縮」で、何らかの効能があるんじゃないか、と思ったりしつつ、ちょっとキモイくらいの青色の湯に入ったりします。でも湯上りの爽快感はとてもあると思います。
いつか、郷愁と追憶の彼方に追いやっていた、ジャスミンの香り、のバスクリンにもトライしてみたいと思います。もしかしたら、プルースト効果で幼少期の幸せな記憶が蘇るかもしれないので。。。。