※これは日常的に風呂はシャワーで済ませる男のレビューです。湯船を張るご家庭とは使用感が異なります。
まず良い点を上げるとするならば、"止水機能"と"美容ミストシャワーモード"だろう。止水機能は他社製品でも使われているものなので割愛させてもらうが、後者の美容ミストに関しては大変よくできており、とても気持ちがいい。通常のシャワーと比べても格段に顔の汚れも落ちているような気がする。
しかし、それを考慮しても目立つのは"水圧"の低さだろう。本品の5つあるモードの中でも特に水圧が強いモードは、シャワー中央部のみを使用する一"マッサージシャワーモード"。それでも水圧は並大抵のもので、残りの三つは『弱い雨』と比喩した方がしっくりくる。湯と水の蛇口をどちらもMAXまで捻っても水圧はほとんど上がることはない。
水圧がないということは、つまり水量も少ないということ。(節水シャワーと紹介されているこれに文句をつけるのはどうかとも思うが……)
最大で80%以上ものの節水ができるというのは評価点なのだが、逆を返せば、体や洗うにも一苦労する。通常のシャワーなら1分程度で終わるような洗い流しが、2倍、3倍と時間が必要になる。それは体だけではなく、もちろん髪にも。リンスやコンディショナーを使うことまで考えると、時間は更に膨れ上がっていく。
恐らく、本品の節水とは"最小限の水で全てを洗い流すこと"に念頭を置いているのだろう。
もし、あなたが『時間を掛け、最小限の水で洗い流すこと』をよしとするならば、本品はこれ以上ないほどの良商品だ。
しかしながら、一度考えてみて欲しい。貴重な『時間』と、わずかながらに節約できる『水道料金』を天秤に掛け、どちらが大切なのかを。
私は時間を取ります。水圧の低さと水量不足は、たった3日使っただけなのに非常にストレスが溜まりました。お風呂は一日の汚れと疲れを落とすリラックスタイムであって、ストレスで毛根を失うようなものであってはいけないんです。……いや冗談ではなく、本当に。
水圧については他の方も動画をアップロードしているので参考にしてください。シャワーヘッドの構造に変わりはないので、恐らくどのご自宅で使っても水圧はあまり変わらないと思います。正直、私は『自分の家ならいけるだろー』なんて舐めてかかってました。本当に水圧も水量も低いです。