断水、長期停電などを伴う災害や、ドライブ中の非常事態用の購入。
最近増えてきた折り畳み仕様のものには座面高が30cm前後の製品が多いと感じる。おそらくは収納性なり経済的な材料サイズの問題だろうが、我が家の場合ツレが少し足が弱くなっているため手すりでもないと立ち上がるのに苦労することになる。また、通常の家庭用洋式トイレの座面高が37cm~40cmであることを考えれば、子どもや小柄な方の場合はともかく普通体型の大人が使うのには低すぎる。非常時で短期間とはいえ「排泄」という日常的かつデリケートな行為のたびにストレスを感じるような製品は購入する気にならなかった。
この製品は、座面高は30cmだがフタを下に敷くことで37cmになって、体格に応じた高さを確保できるという工夫がなされていたので試しに購入してみた。製品が届いてから私とツレが試し座りをしてみた限りでは正直なところ少し低めではあるがまあ許容範囲内。ただし、製品のウリである便座の穴の形状が他製品よりも広いためか、同時に購入した他製品と比べて多少座面の安定性が犠牲になっているような感じがする。
あとは、耐久性や臭い、汚れ、処理がどうだろうか。できれば、これを使わざるを得ない場面には遭遇したくないのが本音だが。
いずれにしても、無自覚な他社追随ではなく実際に使用する場面を想定したこのような工夫がなされることは大歓迎。価格面を含め今後の改良や新製品に期待します。