モレスキンと同サイズの手帳カバー。
フランス産ならではの尖ったデザインに惹かれて購入。
ルージュを購入したがメタリックな輝きがかなり目立つ。
男性の利用には心のハードルがあるかもしれない。
パスポート・文庫サイズはよく見かけるが、A6スリムサイズの手帳カバーは珍しい。
ライバルはトラベラーズノートのパスポートサイズやplotterのM5あたりだろうか。
それらに比して「舶来品ならではの価格設定」が妥当と感じられるかはデザインの評価によると思う。
作りは若干の手作り感を感じさせ、十分な品質と言えるが、感動とまでは言えない。
表紙の見返しにはポケットがついているが、このシルエットが表からも跡が見え、気になる人は気になるだろう。
裏表紙裏には二つのカードポケットとその間のスペース。
カードポケットはかなりタイトで、クレジットカード一枚は入るが名刺は入らなかった。
またカードの飛び出しが若干あり、ノートよりも数ミリ飛び出す。
間のスペースにはリリプット程度のペンが収納できるかと期待したが無理。
入るものはほとんどないが、鍵がかろうじて入るかもしれない。
その奥はポケットになっているので、ここには紙幣など薄いものは入りそうだ。
手帳で常に問題となるのがペンの携行。
残念ながらこのカバーではその解決法がない。
ただし、ペリカンM400程度の太さまでであれば、中に挟み込める。
ゴムをかけている以上、まず落ちることはないだろう。
しかしその場合手帳全体のシルエットは犠牲になるのは覚悟せねばならない。
この手帳の美点はリフィルの小口側、つまり右側もカバーが覆っている点にあるが、これを活用し、単に外側にクリップでペンを挟むのが一番スマートかもしれない。
リフィルに関しては、付属のノートは非常に美しいが、小さい方の純正リフィルは国内では販売されていないようだ。
似たサイズのリフィルはダイヤログノート、Sunny lightノート、Zequenz プロフェッショナルノート、モレスキンカイエジャーナルなどがある。
いくつか取り寄せたところSunny lightノートは糸かがり綴じで、裏抜けもせず手帳として重要な水平開きが実現できる点で実用的か。
総評として、リフィルの充実度や製品としての完成度より、人と違う美しい手帳を探している人にはお勧めだ。
そしその価値は十分あると思う。